『ランス・クエスト』『ランス・クエスト マグナム』感想


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タイトル ランス・クエスト / ランス・クエスト マグナム外部サイトへリンクします。
ジャンル 世界は救わない正統派RPG
発売日 2011/08/26, 2012/02/24
ランス・クエスト マグナム
評価点
87 / 100
最大瞬間風速 -
総プレイ時間 288.8時間
主人公 7/10
お気に入り リセット・カラー
ユーザビリティ 9/10 9/10
グラフィック 8/10 8/10
ムービー -
主題歌 -
BGM 8/10 8/10
ストーリー 7/10 7/10
演出 7/10 7/10
感動 7/10 7/10
読後感 7/10 7/10

(評価点や作品に望むこと等については「レビューポリシー」をご参照ください。)


0. まずは一言
 『ランス』シリーズ第8作目。今作も異常な熱中度で膨大な時間を盗まれてしまいました。魅力的な世界観と可愛いキャラクターに囲まれて、気軽に楽しむ事が出来ました。早く続編をプレイしたいものです。
感想の前に(前提)
  1. 『ランス・クエスト』Ver.2.010以降でのみプレイ
  2. ランスシリーズは『鬼畜王ランス』『ランスVI』『戦国ランス』をプレイ済
  • 熱中度
     常に取っているプレイ中感想メモを途中で放棄するくらい本作には取り憑かれていました。
  • ランスシリーズ
     物語の繋がりを鑑みると、最低でも『ランスVI』までは遡っておく必要があると思えます。

Attention!!
この感想はゲームをクリアした人に向けて書かれています。
『ランス・クエスト』および『ランス・クエスト マグナム』の両作品についての感想です。
まだゲームをクリアしていない人が読むと、作品の面白さを損なうことがありますので、ご注意ください。

1. ゲームデザインについて
1.1. 何度でもやり直しが効くRPG
 ほとんどの部分でやり直しが効く仕様になっているため、非常にプレイヤーに優しいRPGと言えるでしょう。アイテム収集だけでなく、ストーリー分岐のフラグを立てる選択肢さえ選び直すことが出来ます。スキルの割り振りも、どのように育成・強化出来るかを考えるだけなく、取得スキルをリセットして試行錯誤で最適解を見つける事が可能であることが嬉しかったです。ゲームオーバーとなっても、経験値や金が保持されるなどデメリットもあまりありません。
1.2. 制限をかけることと、作業とはならない面白さ
 行動制限は爽快感を犠牲にする一方で、クエストクリアまでの道筋を常に考えさせるメリットの方がより大きかったように思います。90年代中頃のRPGのように、何かと我慢しつつも絶妙なバランスでクリアできるRPGはやはり楽しいものでした。キャラクター能力の底上げとしての「モルルンの呪い」については、レベル上げをただの作業とはせずに、モルルン可能レベルまであげるという小刻な目標を与えた点が良かったと思います。さらに、愛さえあればどのような弱いキャラクターでも1軍で使えるようになっていた点も素晴らしいです。
1.3. 世界観と調和がもう一歩
 戦闘を十分に楽しんだことは事実なのですが、仕様には疑問に思う部分も少なからずあります。例えば、ハニーに魔法攻撃を仕掛ける不毛さを考えると、待機コマンドにまで制限を付けるのは理不尽に感じます。同様に、逃げるコマンドなど制限する理由が乏しいものがいくつかありました。世界観やその世界の常識が反映されていないのなら、それは戦闘システムの不備だと思います。戦闘自体の面白さとは別に、詰めが甘いと言わざるを得ません。
  • 逃げるコマンドなど
     カリスマによる入れ替え制限や、戦闘中の前後列の交代不可、戦闘ターン数制限など、戦闘形式の都合で制限するならば、何かしら理由付けが欲しいものです。

2. ストーリーおよびキャラクターについて
2.1. キャラクターイベント
 本作のランス君ですがシィルというブレーキ役が不在のため、『ランスVI』や『戦国ランス』と比べてもより自分勝手な振る舞いを繰り広げます。そこに、シィルの代わりにランスを抑制する意味も含めて、「モルルンの呪い」を導入したのはとても面白かったですね。アリスに「えっちゲームとして致命傷」と言わせつつも、意外とバランスが取れていました。ただ、ランスがLv35以上の美女を求めてばかりで、やはり脇道に置いてかれるシィルが少し可哀想に感じます。

 本作で意外だったのは、そんな自分勝手を繰り返す大吉君に軽く失望してしまうコパンドンに痛く共感したことでした。30歳を目前にしてランスに捨てられるのではないかと悩む彼女がとても可愛く、彼女の魅力に初めて気がつきました。
  • 自分勝手な振る舞い
     陵辱要素が苦手な私には、こういうゲームだとは理解しつつも少し残念に感じることもありました。
  • 「モルルンの呪い」
     フロストバインとモルルンえっちがなかったのは納得できません(大嘘)。虎子たち相手にハイパー兵器が立たないことをネタにするなど、ランスがだんだん呪いに適応していくのも面白いかもしれません。
2.2. イベント数とターン数におけるバランスの悪さ
 本作も魅力のあるキャラクターが多数登場します。ランスに悪戯されるサチコ、サトラレの呪いを掛けられたかなみ、兄貴と慕うアルカネーゼ、ランスの隣にいるために努力する謙信、自称正妻のリアなど、表情やしぐさの可愛いキャラクターにあふれていました。なかでもランスの子供であるリセットの可愛さは言葉では表しがたいものがありますね。ランスに抱きつきガハと笑っている彼女を見ているだけで癒やされます

 また、早くして亡くなってしまった鈴女との最後のえっちシーンは、最も印象に残った場面の1つでした。他にも、呪いの制限を唯一受けないあてな2号のエピソードもとても良かったと思います。旧作キャラクターも数多く登場し、今までのランスシリーズを遊んできたプレイヤーはより楽しめると思います。
  • 癒やされます
     リセットと遊ぶだけのクエストをもっともっと増やしてください。 
  • あてな2号のエピソード
     あの時のランスの、ため込んだ皇帝液を出し切った感がとても素晴らしいですね。精液描写の濃い作品が大好きです。その後、呪いに該当しない理由をクルックーがランスに教えてしまうのは、あてな2号がとても不憫でした。 
  • 旧作キャラクター
     「まめ知識」に設定は書かれているものの、それほど詳しいわけではありません。 
2.3. 終盤の盛り上がりと、純愛と
 あくまでも本作はヘルマン編への導入であるため、魔軍と死闘を繰り広げるような物語の派手さはあまりありませんでした。ランス君が好き放題に騒ぐことがベースでありコミカルな描写も多く、気軽に遊べるゲームだったと思います。しかしながら、終盤では壮大な世界観の根本に関わるAL教の真実も明かされ、十分楽しむことが出来ました。そうは言うものの、シィルの呪いが解けないまま『ランス9』に続くとはやはり意外でした。マグナム・キャンペーンの最後にてほんの少しだけ復活しますが、あれは最高の純愛が表現されたシーンだと思います。リアが複雑な心持ちでランスに希望を与える結末悪くないですが、こちらの方が断然好きです。
  • AL教の真実
     やり込み要素として女神ALICEを隠しボスとして登場させるとはさすがです。……いや、あんなのは倒せる気がしません。 
  • 希望を与える結末
     あの情緒不安定さには、シィルを助けられなかったことだけではなく、鈴女を失った事による影響も副次的にはあるのでしょうか。
2.4. いつものランスシリーズでした
 主人公が好き勝手にえっちして回るだけなのに、いつのまにか結果的に世界を救ってしまうランスシリーズ。世界は救わない正統派RPGと銘打っている本作ですが、自らの欲望のためにヘルマン軍やAL教の悪意を撥ね除けていく姿はいつものランス君でした。パステルとクルックーはランスによってかなり酷い目に遭っていますが、それ以上に成長の契機となっていると(他人事なので)言えます。なんだかんだで、素敵な主人公なのです。
  • ヘルマン軍
     「くははは、軍隊は打ち破れても、女の膜一つ破れんか」とランス相手に完全勝利したアミトスが次作でどうなるのか楽しみですね。 
  • 悪意を撥ね除けていく姿
     本作ではパーティ最強の主人公かもしれませんね。
2.5. 『ランス・クエスト マグナム』という存在
 マグナム・キャンペーンは初めから本作で描く部分であったように思えます。さすがに、パステルに手を出して盛大な夫婦喧嘩を繰り広げるだけで終わり、AL教関連クエストを次作に持ち越すのはどう見ても不自然ですよね。2部に分けたのでしたら、初めからそう宣言して欲しいものです。その面では『マグナム』適用前を「ランス7.1」「ランス8D」などと呼ばれるのも当然だと思います。
2.6. 意図が読みづらい後日談
 エンディングロールにて見られる登場人物達の後日談ですが、リズナなど数名については唐突すぎて呆気にとられますね。こういった詳しい物語を見たい話題は、これからまだまだ続くシリーズとしては不適のように思えます。少なくとも『ランス9』開始時点までの内容にとどめておくべきでしょう。


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Last updated: 2012-09-22
First created: 2012-09-08