『ひまわり アクアアフター』感想

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ジャンル ビジュアルノベル
発売日 2010/08/14
ひまわり アクアアフター
評価点
80 / 100
最大瞬間風速 アクア(85/100)
総プレイ時間 3.1時間
主人公 7/10
お気に入り 西園寺 明香
ユーザビリティ 8/10 8/10
グラフィック 7/10 7/10
ムービー -
主題歌 -
BGM 7/10 7/10
ストーリー 8/10 8/10
演出 6/10 6/10
感動 7/10 7/10
読後感 7/10 7/10

(評価点や作品に望むこと等については「レビューポリシー」をご参照ください。)


0. まずは一言

『ひまわり』アクアルートの後日談を、忘れかけられたテーマと残されていた謎の回答と共に描いたファンディスク。過去に囚われずに、彼らは生きてはいけないのです。

  • 忘れかけられたテーマ

    変わらずにはいられないものと、変わらないものと。


Attention!!

この感想はゲームをクリアした人に向けて書かれています。
まだゲームをクリアしていない人が読むと、作品の面白さを損なうことがありますので、ご注意ください。

1. 本編の内容について少し

ハッピーエンドの裏側に隠された不安要素(陽一の夢、アクアの初恋)から導かれた後日談は、至極当然なものでした。同人作品において最も重要なことは、書き手の作りたいものを最大限表現することです。しかしながら、これはあくまでもファンディスク。読者としては、心をここまでかき乱す優れた悲劇よりも、不幸の連続であった女の子がささやかな幸せを得る物語を読みたかったです。

1.1. 日向 アクア

陽一とアクアの仲睦まじいエピローグを描いたのが『2051』でした。陽一とアリエスがイチャイチャし、アリエスが「うわぁバカップルがいます」とあきれ顔を浮かべる日常がとても楽しかったです。

『ひまわり』のテーマの1つが「夢を諦めない」ことでした。アクアがあさひを身籠もった事を切っ掛けに、曖昧になっていた夢について問い直される2人。西邦大学へ進学し「ひまわり」の夢に向かって歩み出す陽一と、あさひと共にその帰りを待つアクアには、まだ輝かしい未来 への希望がありました。

  • あさひを身籠もった

    当たり前のように避妊をしないこの2人は本当にダメだと思います。

  • あさひ

    明けない夜が終わり朝日を迎えられるようにと明が名付ける場面は本作の中でかなりの名場面だと思います。また、なじみのラーメン屋で宇宙を当たり前のものにしたいとアクアに語り、陣痛が始まったらすぐ駆けつける約束をするなど、明の株は上がる一方です。

  • 輝かしい未来

    明香ルートやアリエスルートのその後を夢に見る場面はまさに輝かしい未来でした

2nd Episode / 2052:The Day the Moon Stood Still

明香里の代理品として生き続けたアクアが、ようやく手に入れられると思った幸せ。残酷なことに、彼女の手が幸せに届くことはありませんでした。あさひがルナウィルスに感染し、もう救われる術が残されていないと分かった時は大きな衝撃を受けました。それはまさに『月が静止した日』でした。

『ひまわり』のもう1つのテーマが「心から愛した初恋の人を忘れることは出来ない」でした。陽一がアクアのために全てを捧げようとしているのに対し、アクアは大吾のことを忘れることが出来ていません。「ひまわり」に連れてこられたアクアは、陽一ではなく大吾に助けを求め、人類を守るためとして陽一に相談することなく堕胎を決断します。陽一に英雄・雨宮大吾を倒すことは適いませんでした。

  • 幸せ

    一生幸せにならないでくださいとは、アリエスが放った呪い。パッケージ絵のように、伸ばしあった手が届くことはありませんでした。

  • 大きな衝撃

    分かり易いヒントは提示されていましたが、嫌な予感がするのみで、その真実には全く気付けませんでした。

  • 『月が静止した日』

    この「月」は、「夢」、「臨月」、「大吾と死に別れた地」など、様々なものを想い起こします。

1.2. 雨宮 秋桜

『ひまわり』の最後に登場した秋桜とひまわり。彼女たちの会話(予告)やルナウィルス関連に残された謎に対する回答も本作では描いています。脳にまでウィルスが入り込む垂直感染は、ルナウィルスが完全に完全に身体を支配してしまうとのこと。仲間を増やしたいというその本能的行動により、陽一にルナウィルスを感染させ記憶を操作し、あさひを同族にしてしまいました。アクアはその寂しさを理解できるとして半ば許しているようですが、愛する人との子であれば、それを失った悲しみをそれほど簡単に受け入れられるとは思いません。秋桜と共に陽一のもとを訪れたアクアは何を語るのでしょうか。2人が別れることはすぐにはなさそうに見えますが、幸せを手に入れることはあまり期待が出来ません。

  • 秋桜

    明日香と大吾の間に、本編では否定していた性的接触があったことを意味します。明香里が本当に好きだったのは大吾だったのでしょうか。

  • 垂直感染

    垂直感染者であった葵については『かげろう』参照のこと。

  • 完全に身体を支配してしまう

    ミトコンドリアと生物のように共存関係になれるかもしれませんが、それはもはやヒトではないため人類の敵となる存在です。

  • 陽一

    それからのことを打ち明けられる陽一が可哀想でなりません。

  • アクア

    「変わることなく愛することを誓いますか」の問いに「はい」と答えた上で臨んだ2ndエピソード。『2052』を読み終えてなお誓い続けることは出来ますか?



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Last updated: 2013-02-09
First created: 2013-02-03