『天使の日曜日 “ef - a fairy tale of the two.” Pleasurable Box.』感想


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タイトル 天使の日曜日 “ef - a fairy tale of the two.” Pleasurable Box.外部サイトへリンクします。
ジャンル インタラクティブ・ノベル
発売日 2010/09/17
天使の日曜日
評価点
80 / 100
最大瞬間風速 ミズキ(95/100)
総プレイ時間 11.8時間
主人公 8/10
お気に入り 羽山 水姫
ユーザビリティ 8/10 8/10
グラフィック 9/10 9/10
ムービー 8/10 8/10
主題歌 -
BGM 8/10 8/10
ストーリー 8/10 8/10
演出 8/10 8/10
感動 8/10 8/10
読後感 8/10 8/10

(評価点や作品に望むこと等については「レビューポリシー」をご参照ください。)


0. まずは一言
 『ef - a fairy tale of the two.』の後日談プラスifストーリー集。本編通りの(ゆったりとした雰囲気の中で心の動きを描いた)小話だけではなく、少し羽を伸ばしたエピソードもあり、『ef』の可能性ないしポテンシャルを十分に味わうことが出来ました。

Attention!!
この感想はゲームをクリアした人に向けて書かれています。
まだゲームをクリアしていない人が読むと、作品の面白さを損なうことがありますので、ご注意ください。

1. シンプルな成長物語
 本編終了後、1月のある日を描いた群像劇。主人公・ヒロインの総勢8名の視点で見る物語は、手法としてはやはり好きです。ただ、物語の重なる部分がそれほど巧くは活かされてない印象も受けました。
  • ある日
     喫茶「one day」が音羽にもあることに少し注目です。
1.1. ずっと、ここにいる feat. Miyako Miyamura (8/10)
(C) minori
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 みやこと紘のアフターストーリー。みやみやがひろひろのために奮闘するお話ですが、笑いを誘う場面も多数あって良かったです。それしてもみやこさんは、アニメ・ゲーム脳なのですね。
1.2. 今も夢のつづきを feat. Kei Shindou (8/10)
(C) minori
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 景と京介のアフターストーリー。とことん京介が可愛そうな目に合うお話でした。景ちゃん、もっとやっちゃえ。なんとなく『はるのあしおと』を思い出す場面もありましたが、2人にはこの結末が相応しいです。
1.3. 素敵な試験 feat. Chihiro Shindou (7/10)
(C) minori
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 千尋と蓮司のアフターストーリー。前章までと重なる部分が増えてきて少し飽きが来るのは仕方ないところ。お話は編入試験に加えて姉の試験ということのようです。別れることしかできないと思っていた千尋が、蓮司君のために出来ることを探すまでの心境の変化を考えると、やはり本編で感じた怖さを思い出します。
  • 千尋
     紫色に燃え上がる千尋ちゃんがお気に入りです。目が横棒線になるまったりな顔も可愛いです。
1.4. 天使の日曜日 feat. Mizuki Hayama (8/10)
(C) minori
(C) minori
 ミズキと久瀬のアフターストーリー。タイトルを作品名に重ねてきましたが、本編で残されていた唯一の気がかりに触れています。すなわち、夕の「赦す」という言葉の意味がミズキに伝わるとても大切なお話です。

「火村の彼女だよ。雨宮優子ちゃんって言うんだ」
「雨宮優子さんが助けてくれた子供って、わたしのことです」

これらのセリフには手も息も止まりました。こういった分かり易い演出は(実は『ef』には向いていないのではないかとは思いつつも)やはり好きです。
1.5. 夢路の魔女 intermission
 幸せな夢の入り口となる、ミズキと神代アリスの出会いのお話。このおとぎ話にも、ついに本物の魔女が登場してきましたか。ミズキの願いが叶った“夢”を見せるわけですが、そのエピソードの選ばれ方には見方を変えるといくらか違和感があります。読者に向けたifストーリーとしては最適のエピソードが選ばれていますが、ミズキの願いとしては(直前に彼女自身が言っているように)もっと別のものがあるでしょう。ただ、魔法が必要のない彼女には、たとえ夢だとしても反則だといって、そのような未来を夢想することはなかったのかもしれません。
  • 直前に彼女自身が言っている
     「久瀬さんの病気が治ること」「千尋先輩の障害が治ること」「死んでしまった人との再会」「産みの両親」「水姫さん」「優子さん」の6つ。

2. Another Story
 辛く悲しい『ef』本編の痛みがあるからこそ輝くifのストーリー。これはあくまでもミズキが魔法によって見た夢です。あり得なかったお話だからこそ本編の否定にならなくていいのですし、読者も強く望むのです。ただ、「本編では“選択”されなかったアナザーストーリー」と公式で称されています。こう定義されてしまうと、何故優子は虐待を受け事故に遭わなければいけなかったのか、という疑問が再燃せざるを得ません。
2.1. 君といる未来 feat. Yuko Amamiya (7/10)
(C) minori
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 『クリスマスを無事に過ごせていたら……』というif。夕と優子が辿り着く筈だった幸せな未来を描いたエピソードでした。最後の「愛している」という夕のセリフに対する掛け合いは、latterのエンディングとの対比がとても綺麗です。聖ちゃんもとってもいい子そうで、将来が楽しみです。
  • 聖ちゃん
     ミズキとの相性の良さを考えると、優子がもう1人増えそうで怖いです。
2.2. ふたりで描く明日 feat. Nagi Hirono (8/10)
(C) minori
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 『かつての震災で、誰もが“大切な人”を失わなかったら……』というif。このエピソードあたりから、心に沁みる物語という路線から方向が少し変わってきます。実質的には、誰もが幸せな普通の世界で凪の可愛さに(改めて)気付くためのお話。彼女のおかしな発言に笑い、夕の絵を覗き込んだ時の笑顔をとても好きになりました。雨宮先生やその妹の明里さんのおふざけはちょっと度を過ぎているので、何度も続くと少し煩わしくなってくる気も致します。優子が何のためらいもなく半袖夏服を着ているところに、やや複雑な思いも感じます。
2.3. プリンセス・サマー feat. Mizuki Hayama (8/10)
(C) minori
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 「“羽山水姫”が生きていたら……」というif。本編の雰囲気(綺麗なヒロイン像)からは少し離れ、水姫ちゃんのとてつもない可愛さに萌え悶えました。校門で30分待ち続けてみたり、蓮司と未来の前とでは性格が変わったりなど、とてもいいですね。また、他のエピソードと比べて、終始笑っていたように思います。ちなみに「あか、しろ、きいろ」で表現される水姫のお母さんはどんな人物だったのでしょうか。彼女の服装は気になっていたので、見られないまま終わるのは少々残念でした。
  • 可愛さ
     序盤で「何年も焦らされ続けてたんだから」とキスを迫る前の表情なんか最高ですよ。
  • 蓮司
     廃駅で空を見上げる千尋に一目惚れしたのであって、図書室でたびたび出会う程度では惹かれあうことはない様子。
  • 終始笑っていた
     殴りたくなるほど鈍感な蓮司、アイス食べたいばかりの未来、完璧なタイミングで登場するすみれさんなど。
  • あか、しろ、きいろ
     もしかするとチューリップ柄なのでしょうか。
2.4. The end of the fairy tale. / The opening of the new world.
(C) minori
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 夕と、とても幸せな夢から覚めたミズキによる会話で締めくくられるおとぎの世界。本編で是非とも見たかったこの綺麗なダイアログが成されたことで、『ef』という長い物語が完全に幕を下ろしたように感じました。

 しかし、この余韻に浸っていたのも束の間、次作『すぴぱら』の発表ムービーが流れ、せっかくの雰囲気がぶち壊しになりました。クロスブリッジできるような世界観ではなさそうですので、新しい世界は素直にタイトル画面に戻ってから適宜選択できるようにしてください。
  • 夢から覚めた
     あくまでも、これら3つの小話は夢であり、ありえないお話。 

3. その他のコンテンツ
3.1. minori movie collection vol.2
 『高画質かつ大画面で見るminoriのムービー集は見るたびに心を震わせてくれます。特に、『ef』OPは目に涙を浮かべながら何度も見ました。
  • 大画面
     大画面と書いてみたものの、27型ワイドPCモニターですので決して大きくはないのですが。
3.2. リア獣ハンター優子
 ライトユーザーには「ふつう」モードでちょうどよく、「むずかしい」にはなかなか手が出ないアクションゲームパート。チーカマブレードを振り回して「だ~いぎ~んじょ~~!」などと叫んでいる優子さんをみると、CVの山田ゆなさんを思い出して、何とも言えない気持ちになってきます。千尋ビームは絶対あると思っていました。

 ゲーム内容よりも本編楽曲をアレンジした秀逸なBGMに高揚させられます。それにもかかわらず、何故か音楽鑑賞モードがなく自由に聞けないのがとても残念です。『悠久の翼』や『A moon filled sky』は特に良かったです。
3.3. デスクトップアクセサリー
 優子、凪、ミズキ、すみれさんを選べるデスクトップクロックの第2弾。ミズキちゃんを1番長く使っていたと思います。あと、どうして水姫ちゃんがいないのですか。
  • 第2弾
     第1弾は『ef - a tale of memories』DVD 01巻に収録。みやこ、景、千尋の3名を選択できます。
  • 水姫ちゃんがいない
     すみれさんに恨みはありませんが、彼女を入れるくらいなら水姫ちゃんの方が人気あるでしょうに。

4. 最後に……
 綺麗な世界に爽快なエピソードが散りばめられていてとても良かったです。『ef』との出会いに感謝を。ありがとうございました。


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Last updated: 2012-06-20
First created: 2012-04-02