『Memories Off 2nd for windows』感想
(『Memories Off Duet ~1st & 2nd stories~』)


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ジャンル 恋愛アドベンチャー
発売日 2002/12/13
Memories Off Duet ~1st & 2nd stories~
評価点
79 / 100
最大瞬間風速 ほたる(95/100)
総プレイ時間 35.3時間
主人公 4/10
お気に入り 白河 ほたる
ユーザビリティ 6/10 6/10
グラフィック 8/10 8/10
ムービー 7/10 7/10
主題歌 8/10 8/10
BGM 8/10 8/10
ストーリー 8/10 8/10
演出 8/10 8/10
感動 8/10 8/10
読後感 8/10 8/10

(評価点や作品に望むこと等については「レビューポリシー」をご参照ください。)


0. まずは一言
 恋人とのすれ違いと、かけがえのない想いを振り切った恋愛の乗り換えについて描いた涙の物語。『悲愴』第2楽章が奏でるように、いつか彼らにも悲しみを愛おしむ日が来るといいですね。
  • 推奨クリア順
     最後にほたるシナリオを読むと幸せな気持ちで終われます。さらに、前作をプレイしておいた方が確実によい場面が1つあります。

Attention!!
この感想はゲームをクリアした人に向けて書かれています。本編に加えて『蛍雪』の感想も含みます。
まだゲームをクリアしていない人が読むと、作品の面白さを損なうことがありますので、ご注意ください。

1.1. すれ違いの果てに
 恋愛における別れの辛さと新しいかけがえのない想いをテーマに描いています。本作開始時点で、すでに主人公には可愛い彼女がいるため、一般の恋愛アドベンチャーに対する1つのアンチテーゼにもなるでしょう。些細なことから彼女への想いに疑問を抱いた主人公は、(彼女以外のルートでは)必ず別れを経験することになります。浮気という行為自体に嫌悪感を抱く身としては、その仕様に少なからず心が痛みました。ただし、その恋愛は深い罪悪感と共に描かれ、どちらかと言えば純愛に属するものといえると思います。このような三角関係における葛藤が中心であるため、エンターテインメント性が高いとは言えません。

 また、複数ライター制の弊害か、シナリオ間の整合性にはかなり疑問に思う部分があります。しかし、各ヒロインのエピソードの繋げ方はとても巧く、綺麗に物語をまとめきっていることは素晴らしいと思います。選択肢もその場限りではなく、複雑にフラグが絡んでテキストが少しずつ変わるところもポイントでした。
  • 少しずつ変わる
     些細なことで既読スキップが止まってしまう不具合と感じる人の方が多いかもしれません。
1.2. 主人公を許してあげてください
 本作のテーマにおいて主人公を非難するのはとても可哀想なことかもしれません。しかしながら、思い悩んだ末に行動できない彼を好きになれなかったことは事実です。彼は次の2点において特に糾弾されるべきでしょう。
  1. ほたるへの想いを整理する前に、他のヒロインに好きだと告げたこと
  2. 自らの罪を自覚しつつも、別れの際に責任を取ろうとするほたるに甘えていること
 一言弁護するならば、恋人関係のけじめを曲がりなりにも取っており、最低と言い切るほどまでには嫌悪しませんでした。加えて、人の気持ちは移りやすいものですし、いくつかの場面では致し方ないと思えるような描写もありました。
  • 思い悩んだ末に行動できない
     本体は優しく誠実である性格の裏返しですね。
1.3. 横向きの立ち絵と、ピアノ曲
 光源の位置も考えられた斜め横向きの立ち絵があり、簡易な演出でヒロイン同士の会話が自然に見えるように工夫されていました。ちなみに、彼らの髪の毛の色はとても現実的で、グラフィックが魅力的に見えます。また、音楽面ではほたるを象徴するピアノ楽曲による演出が特に良かったと思います。彼女のシナリオのみで流れるエンディングテーマ「オルゴールとピアノと(水樹奈々)」も、曲調・歌詞とともに感動させられました。

2. 個別シナリオやヒロインについて
 本作の物語は主に次のような2つの話題を軸にシナリオが展開されます。
  1. 恋人とのすれ違いと、かけがえのない想いを振り切った恋愛の乗り換え(主テーマ)
  2. 家族に対するコンプレックス
なお、これら以外に「バレなかったウソは真実」というトピックも全体的に使われています。

 ほたるとの別れはとても切なく感動的なものでした。ほたるの姉や親友のシナリオでは、彼女たちの立ち位置がほたるに近いため特に大きな盛り上がりを見せ、泣きたくなるほどに心が痛みました。一方で、ほたるとヒロインの関係が弱いシナリオにおいては、どうしてもヒロインの問題解決に重点が置かれ、恋愛の乗り換えがただの通過儀礼となってしまう印象を少なからず受けました。それでもなお、主人公の罪悪感が描かれていましたので、単純な(不誠実な)浮気ではなくしっかりと乗り換えとして描写されていたと思います。

 さらに言及するなら、主題を描く上で弱いと思った要素がもう1つあります。というのも、現在の素晴らしい恋人と別れてまで新しいヒロインに惹かれた理由(言い訳)もあまり見えてきません。本作では基本的に「なにかを好きになるのに、理由なんか必要ない」立場をとっています。しかしながら、(別れをテーマにしている作品においては特に)何か印象付けるものがないと、再び同じことが繰り返されるのではないかという不安が残るのです。

 主人公にとって唯一の免罪符は、(本編の範囲では)ほたるからの告白であった描写しかないことでしょう。彼は、現在の恋は惰性であり新しい恋人に本気で恋したなどと、自らの感情を”正当化”する場面が見られます。ただ、これを許容できるかはそれぞれの問題かもしれません。実際のところ、主人公はほたるに恋していました。ただ、彼女に近付きすぎて想いを見失っているだけなのですから。
  • すれ違い
     ピアノの練習の本格化により会う機会が減ったこと。ほたるが自分のどこが好きなのか分からず自信が持てないこと。
  • 振り切った
     智也が彩花への想いを大切にしながら前へと歩み出す前作とは違い、健はほたるとの想い出を本当に忘れてしまうのでしょう。「思い出すことを思い出してね。忘れることも忘れないでね」と歌った前作とは趣が異なるようです。
  • 「なにかを好きになるのに、理由なんか必要ない」
     8月2日『フェルマータ』より。
  • 再び同じことが繰り返される
     大した理由もなく好きになると、大した理由もなく好きではなくなってしまうものです。ヒロインの問題を解決したことが後付け的理由でもかまわないのですけど、それは惹かれた理由を明らかにするものではありません。
  • 免罪符
     「読者にとっての救い」とルビを当てます。物語を進める動機付けでもあります。
  • 想いを見失っている
     恋愛における「バネの法則」でいうところの反発力なのでしょう。
2.1. 白河静流(7/10)/ 挫折と諦めを隠した鉄壁のお姉ちゃん
 お菓子作りとプロレス観戦が大好きな静流さん。とても仲の良い姉妹という関係から自然と予想される展開と帰結であるものの、姉としての罪悪感および妹への劣等感が主題とよく結びついていました。静流さんが自らの気持ちに気付いたときの絶望や、健ちゃんとの別れで悔しがるほたるなど、心を打つエピソードがいくつもありました。なお、健ちゃんの行為は身勝手で最低だと思います。ただし、その気持ちの移り方は理解できないほどではなく、それほど嫌悪しないで済みました。
  • 静流さん
     立ち絵の中では呆れたときの表情が好きでした。
  • 絶望
     『レシピと動揺』より。いつしか、静流さんは健くんのためにお菓子を作りたいと考えるようになっていました。その気持ちに気付いてしまった瞬間の絶望はとても印象的です。 
  • ほたる
     ほたるシナリオでのアイテムであるオルゴールも、このシナリオでは辛い(悲しい)使われ方をしています。 
  • 最低
     おそらく、姉妹の間についた傷は一生残ってしまうのでしょう。 
2.2. 飛世巴(8/10)/ 友達を演じきれなかった恋人の親友
 舞台に打ち込む「ととちゃん」こと巴。わずか3日で訪れたイナの気持ちの変化には呆れ返り、彼に天罰が落ちないものかと願いました。一方で、あまりにも感じの良いととちゃんに、これは一目惚れも仕方ないのかと思わざるを得ないところもありました。

 ととちゃんが葛藤を見せながら進行する日常は面白く、涙のお誕生日にも感動しました。今さら誕生日と言いつつも親からのプレゼントに涙したり、健と巴が見つめ合う演出に力を入れていたりと、見所にあふれています。その後の、ほたるが健ちゃんたちに想いを爆発させる「決戦」では、これ以上のない別れが描かれています。必死に健ちゃんを繋げ止めようとするほたると、彼を受け入れられないととちゃん。2人のどちらも見ていて心が締め付けられました。

 また、演劇と父に関するイベントの繋げ方も見事で、何よりも弟の死の場面と重ね合わせた結末には思わず涙しました。重々しさに包まれた終盤でしたが、扉を開けて「はおっ!」で終わるエピローグは、あっさりとしながらも心地よい余韻を残してくれました。
  • イナの気持ちの変化
     キスした翌日のイベントタイトル『エンカウント』(8月8日)を見た瞬間に死亡フラグを確信したなんてこともありました。 
  • ととちゃん
     劇団「バスケット」では女の子扱いされていないなんておかしいです。
  • 仕方ない
     9月7日にほたるから語られるように、これが健にとって本気の恋だったのかもしれません。 
  • 健ちゃんたち
     お互い友達と称して逢い続けた健でしたが、自らの責任を明らかにしたことだけは評価したいと思います。 
  • 「決戦」
     コンクール前日(8月26日)のイベントタイトル『決戦前夜』から。コンクール決勝との掛詞とは面白いですね。 
  • 弟の死の場面と重ね合わせた結末
     ただ一言「間に合わなかった」との演出およびこの結末を用意したことにはとても驚きました。 
2.3. 寿々奈鷹乃(7/10)/ 思い出してしまった過去と
 天才的な泳ぎを見せる鷹乃。第一印象のとても悪かった彼女ですが、終盤にかけては彼女の境遇に同情を示す程度には回復しました。溺れたトラウマについては、「信じるものが真実」とはいえ母親の「どちらさまでしたっけ?」に心を痛めずにはいられません。また、ほたるの「さよなら」に釈然としなかった部分はありつつも、彼女とのすれ違いや健のストレートな気持ちの自覚は分かりやすく、主人公の告白を鷹乃が凜として断る場面もあって良かったです。
  • 同情
     「あんなのは知らない。私の子じゃない」と言われてしまった主人公の幼少期にも、同情しないわけにはいきません。
  • 釈然としなかった部分
     会うどころか電話やメールさえ拒絶していたのに、ほたるに「いつだって電話してくれて良かったのに」「会おうと思えば、会えたはずなのに」と言われると少し困ってしまいます。
  • すれ違い
     翔太に相談していたほたる。健が恋をしていることに気付いたあの日から、きっと答えは出ていたのでしょう。なお、結論を出してから相談するのは、どちらかと言えば女の子的思考です。
2.4. 相摩希(7/10)/ もう一人の自分に言えなかった本音
 たびたび入れ替わっていた双子の希・望ちゃん。解離性同一性障害であるとミスリードを誘いつつも、それは立ち絵を注意深く見れば双子であると気付けるような仕掛けになっていました。このお話は希・望姉妹が互いに嫉妬と憧憬を抱いていたところまではよく出来ていたと思います。しかしながら、唐突な二者択一世界の再構成には物語に少し置いていかれてしまった感がありました。結局のところ、私たちが信じるものが真実なのでしょう。なお、ほたるの優しすぎる嘘(賭け)による別れと健ちゃんの罪悪感の感じ方は、ここでも印象的。健はほたるを失うことよりも、ほたるに対する罪悪感によって涙を流すのですね。
  • 立ち絵
     基本表情が2パターンあることに注目するよりも、苦しみの表情が尋常でないことから入れ替わりを疑いました。あれは、貧血や多重人格による体調の影響には到底思えません。
  • 唐突な二者択一
     主題から言えば、ほたると希の2択であるべきなのかもしれません。もし踏切にほたるが現れたとしたら、健はどのような選択をしたのでしょうか。
  • 世界の再構成
     これは、希・望姉妹あるいは希望との出会いが嘘(妄想)であったと解釈する方がまだ許せます。一方で、踏切音の使い方は再構成でもない限りあり得ないという考え方もあります。
  • 賭け
     健の気持ちを全て見抜いていたほたるによる嘘。コンクール当日の「わざと間違えない限り」という言葉は重いです。
2.5. 南つばめ(7/10)/ 過去の想い出から未来の風へ
 レモンを片手に隣室へ引っ越してきたつばめ先生。彼女の髪型、特徴ありますよね……。子供の頃からの生活環境のせいか常にポーカーフェイスの彼女ですが、線香花火の時に見られる彼女本来の笑顔はとても可愛かったです。彼女が多用する詩的な表現には心惹かれ、レモンの少年を(主人公ではなく)翔太にしたところも面白かったです。このルートは彼のためのシナリオという側面もあり、バッドエンドにおいて補足(解説)もされますが、彼の心中を思うと辛いものがあります。
  • 線香花火の時
     その後に語られるのは父による娘への性的虐待、そして健ちゃんの初体験。表現の限界ぎりぎりを歩いていますね。
  • 詩的な表現
     日本人は難文を尊ぶと前置きがありますけれども。なお、出会いの場面で頭を抱えた「レモンと風」の話題も全て意味があったことには安心しました。
  • 翔太
     ほたるのことを好きだと誘導するのは少しずるいです。「好きな子が父親に連れ去られた」ことを覚えていれば簡単に気付きますが、ちょっと厳しい。そういえば、誕生日プレゼントは「間に合ってます」の宮田利枝はどうなったのでしょうか。
2.6. 白河ほたる(9/10) / 冷たい雨上がりに奏でる旋律
 天才的なピアノを奏でるほたるちゃん。彼女の「ほたる的ギャグ」が大好きです。才色兼備であそこまで一途に健を想い続ける純粋な彼女に、主人公はそれに応え全てを捧げるくらいであって欲しいものです。健ちゃんの心変わりを全て自分のせいにし、優しい嘘とともに気持ちを押し殺して身を引くほたるの姿には、全編を通して心を打たれました。

 本編開始の数日は(回想も含めて)これでもかという位のバカップルぶりが描かれていましたが、徐々に雲行きが怪しくなっていきます。大きな目標を失った健はほたるの傍にいて良いのか疑問に感じてしまう一方で、ほたるも健ちゃんにふさわしい彼女になろうと必死に悩んでいました。いい加減な態度に気付いた後でもほたるを好きだという想いに自信が持てない健には、信くんばりに馬鹿野郎と叫びたいです。翔太への誤解から信くんのおまじない、そしてオルゴールの結末まで、鮮やかな一幕だったと思います。

 総じて、『悲愴』第2楽章、『愛の夢』第3番、掃晴娘人形など、モチーフの選び方、使い方がとても素晴らしかったと思います。……そして、大好きな人から離れてまで、ピアノを弾き続けることはないと思うのですよ。
  • 「ほたる的ギャグ」
     あの立ち絵の破壊力は抜群です。なお、CVの奈々さんの声が非常に若く感じられますよね。とはいえ、「こっかやね、びーむ出ゆの(『彼女と橋へ続く道』)」という台詞のような声を聞くと現在(2012年8月)とそう変わらないのかもしれません。
  • バカップルぶり
     仲睦まじいカップルを妬んでいう言葉。だって、初日からシーツかぶった「たるたる坊主」で、その夜にお泊まりですよ……。
  • 必死に悩んで
     『対旋律』としてオーストリア行きを告白できなかったほたるの想いが語られますが、もし正直に話していればこのようなすれ違いはおそらく生まれなかったと思うとやるせないですね。指が動かない嘘の件は完全にほたるの失敗でした。
  • 信くんのおまじない
     紙飛行機が出てきた時点でまさかと思いましたが、「雨はいつあがる?」の言葉が蘇ったときには涙と震えがしばらく止まりませんでした。てるてる坊主(ソウチンニャン人形)の件まで信が知っているかは分かりませんが、そのキーワードのはまり具合に感動しました。瞬間風速的には100点クラスです。

3. 雪蛍 (8/10) / ほたるちゃんと共に
 ほたると健の出会いのお話。健の跳び蹴りを「かっちょいい」と言うあたり、さすがは静流さんの妹ですね。恋する乙女ほたるちゃんが一喜一憂するドタバタ劇を楽しませてもらいました。笑いだけではなく、ゴミ捨て場の場面には胸がとても締め付けられました。終盤においては、健くんもほたるちゃんのことが大好きと言うことがよく現れていました。恋人関係が成立するまでには翔太と巴の尽力が隠れていて、本編ではっきりしない態度を見せる健に彼らが本気で怒り出すのも分かるような気がします。
  • ドタバタ劇
     ほたるの内心描写が面白いです。(視線の動きのミスが勿体ないけれど)隣同士の席になった時や、「9月に引っ越さなくちゃ」の瞬間などは良かったですね。
  • 大好き
     プリンを取り返す場面などを見るとその想いの強さがうかがえます。しかし、それは本編における唯一の免罪符が否定されることになりますね……。
  • 翔太と巴
     ととちゃんのアドバイスは間違った方向で活かされますが結果は完璧でした。なお、ルサックで信くんとすでに会っている矛盾は気にしない方が良さそうですね。

4.1. 心にとどめておきたい言葉

「ウソは必ずバレる」ってよく言うけどさぁ……
あれって、その言葉自体がウソだよね?
ウソは必ずバレるんじゃなくて……
バレたから、ウソって言うんだよ
バレなかったウソは、きっと真実なんだと思う
白河 ほたる

バレなかった嘘は、真実になる……
確かに、それはそうかも知れない。
けれどたった1人だけ、それが嘘であることを知っている人間がいる。
――嘘をついた、本人だ。
伊波 健

愛せる、愛せないなんてことを考えている時点で、
もうそれは、愛が冷めきっちゃってる証拠だと思う
白河 ほたる

勉強というものは、あなたたちが自発的に行うべきものであるし、
また自発的に行われないものは勉強とは言わないのです
南 つばめ

4.2. 関連項目
  1. 関連作品の感想
  2. 外部記事

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Last updated: 2012-08-18
First created: 2012-08-11